Wake Up, Girls! FINAL LIVE ~想い出のパレード~

 

3月8日、さいたまスーパーアリーナにて行われた「Wake Up, Girls! FINAL LIVE ~想い出のパレード~」に参加してきました。感想を一言でまとめてしまうと、とても楽しかったです。解散ライブでこんなことを言うのもどうかとは思いますが。とにかくいいライブでした。ライブ後のどうしようもない感情もそろそろ落ち着いてきたところなので、当日を振り返る文章を書いておこうと思います。と言いながら書き上げるのに一週間かかってしまいましたが。

 

物販

とりあえず当日は自宅から始発で会場へと向かいました。6時半頃に到着したのですが、物販列はすでにものすごい列が。ファイナルライブでこのキャパですからね、それも当然でしょうか。物販開始と同時くらいに、公式から物販の個数制限が突然発表されて界隈がざわつきましたね。この条件なら私の前で枯れることはないかな、と楽観視していました。が、甘かったです。缶バッジが枯れてしまったうえ、特典ガチャには参加すら出来ませんでした。ワグナー恐るべし。

その後CD物販で7万ほど散らしてコメント入りポストカードをフルセットで手に入れたあと、公開リハーサルへ。

 

公開リハーサル

リハには2600人のワグナーが参加したとのことでしたが、あの広い会場の前半分だけがギチギチに埋まっていて、後ろはすっからかんという光景がかなり異様でした。

そしてWUGちゃん登場。てっきりWUGジャージで来るのかと思いきや衣装で登場。

マイクや照明の調整など、リハ独特の雰囲気を味わうことが出来ました。

公開リハに来てくれたワグナーの皆様だけのために、ということで何曲か披露してくれました。

 

まずは7Sensesをワンコーラスだけ。リハということでコールは控えめにしてしまいましたが、それにしても全然響きませんでした。

止まらない未来、リトル・チャレンジャーは、「本編ではやらない曲を」という前振りがあっての披露でした。I-1アリーナですし絶対にやってくれると思っていたのですが、ここで回収されるとは…

極上スマイルにて、青山さんからの「『お箸の国へー』のところ、みんななんて言ってるの???」という質問でざわつきました。最終的に田中さんが「私の歌ちゃんと聴いてほしいな…」という意志が表明されて。最後の最後にWUGちゃんからそのような意志を聴くことが出来て嬉しかったです。

そんな感じでリハは終了。A5ブロック3列目という神のような席でずっと田中美海さんを凝視していました。本編もこの席で観たかった。

 

開場まで

リハ後にTwitterを巡回していると、「SSAヤバイ、全然コールが響かない!」とざわついていました。私は歴の浅いワグナーでしたし、当事者意識がない、と言われても仕方ないですが、私は全く焦りを感じてはいませんでした。なぜなら横浜アリーナ*1でのワグナーのコールの圧を知っていたから。「どうせお前ら本番になったらぶちかましてくれるんでしょ?」とか思っていました。

 

昼食を済ませ、悪魔のような眠気に襲われたのでけやきの椅子で仮眠を取りました。

目覚めてからパンフレットに目を通していたのですが、これが大変素晴らしかった。6年で少しずつ積み上げていったのであろう、メンバーの関係性の重みが記事の一文字一文字から感じられてしまって、終始泣きそうでした。こんな大勢の人が往来する道の真ん中で一人泣いているのは流石に険しいと思い、涙が出そうになってはスマホをいじるなどして気を紛らわし、じっくりと読み進めました。こらえた分の涙がすべて鼻に流れ込んでいってしまうのでティッシュを大量に消費。1時間以上かけてようやく読み終えました。

 

小腹が空いたのでパンでも買うか、と思ってコンビニに寄っていたところ、けやきひろばでの円陣企画があったことを思い出して急いで現場へ。ところがすでに後の祭りだったようで、歴史的瞬間を見逃した気分になりました。これがこの日一日での唯一の心残りです。

開場まであたりをうろついていたのですが、ストロングゼロを囲んで語り合っている集団をいくつか発見してしまったのは大変険しかった。しかし、SSAほどのキャパともなればそんな人も居よう、と心の中で受け流すことに。

 

開場

開場して荷物を置いたら急いでフラスタを見に行きました。たくさんあるのだろうということは容易に想像できましたが、いつまで立っても列が途切れない。最終的に会場を半周以上してようやく終わりを迎えました。

 

その位置から再び入り口まで逆走してすべてのフラスタを目に焼き付けて来ましたが、一つ一つが愛に溢れていて、こんなにもたくさんの人がWake Up, Girls!を愛してくれていたんだな、と思うと涙が止まりませんでした。

 

いざアリーナへ、と歩みを進めていたところ、会場内からavexさんの広告でi☆Risの歌声が聞こえてきて、流石にファンの私でも「ブレるから止めて!」と思ってしまいました。

気を取り直して席に付き、戦闘モードへ。静かに闘志を燃やしつつ開演を待つ。そろそろ定刻か、というところでハートラインのインストVer.が流れました。ハートライン一発目という可能性も無くはないな、と思っていたのですがまさか0曲目で来るとは…!この時点でかなりテンション上がってしまい、コールを入れてしていました。そしてここからはじまるパレード。

 

開演

タチアガレ!

最初期の制服姿で登場して一発目はタチアガレ!

よく考えなくても一曲目はこれしかなかったですね。最初の「Wake Up, Girls!」コールから気合を入れて全力で叫びました。リハでは全然響かなかったコールですが、ここでは周囲からいつもどおり、いやそれ以上の圧を感じられてコレコレwwとなりました。SSAでも関係なかった。さすがワグナー。

 

16歳のアガペー

制服衣装で歌うこの曲は格別ですね。コールは「WUGちゃーん!」にしようか最後まで悩みましたが、結局いつもどおりにしました。これで最後か…と噛み締めながら。

 

7 Girls War

ツアーで完成した「まゆしい!」コールをこの場所でも響かせられて感無量でした。青山吉能さんの「涙ファー」には沸きましたね。多分生で聴いたのはこれが最初で最後になってしまったのでめちゃめちゃ嬉しかったです。ファイナルライブに臨むにあたって、一曲一曲を噛み締めて行くべきか、全力で楽しむべきか、と悩んでいたところがあったのですが、青山さんのこの歌唱を聴いた時点で心が決まりました。

全力で楽しむぞ。

多分、彼女達もそれを望んでいる。

 

ゆき模様 恋の模様

ここでこの曲もやってくれるのか…!とかなり嬉しかったです。恥ずかしながら舞台を履修できていなかったので、制服衣装とこの曲の繋がりは知りませんでした…。それを考慮すると披露するならこのタイミングしかありえませんでしたね。コーラスの響きが美しい、聴き入ってしまう名曲です。

 

言の葉青葉

この曲も制服衣装で歌わなければいけない曲でしょう。美しいコーラスが、会場内に響き渡りました。

 

ここで幕間映像でBeyond the Bottomが流れます。かなりガッツリと歌入りの音源が流れていたので、「ひょっとして歌わないのか?」と少し焦ってしまいました。

この流れで何が来るのかと思いきや、One In A Billionです。

 

One In A Billion

席位置的に見えていなかったのですが、照明がこんな事になっていたんですね。

 

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これはずるい。見えてしまっていたら確実に泣いていました。WUGバージョンはわぐりす2018で聴いたことがあったのですが、当時は正直May’nさんの力強い歌声が中心にあった原曲と比較して、物足りなさを感じていました。しかし今となっては完全に7人の曲としてもしっかりと歌いこなしていましたね。

 

素顔でKISS ME

曲が流れ始めた瞬間、一斉に赤に染まる会場。オタクの対応力の高さを実感しました。この曲では永野愛理さんのダンスを見ているのが大好きだったのですが、残念ながら私の位置からはセンターステージはかなり見づらかったです。はやく円盤で見たい。そのかわり、と言ってはなんですが、全力の「ウッ」「オイ!」をやれて気持ちよかったですね。

 

恋?で愛?で暴君です!

この曲、わぐりすらんで完全に毒されてしまって、「はいせーの、はいせーの、は~~いせ~の、はいせーの」のコールが頭から離れなくなってしまっていたんですよね。もうこの時点でめちゃくちゃ楽しくなってしまっていたのでついやってしまいました。「オレモー」のコールといい間奏でのクラップといい、終始盛り上がれるとっても楽しい曲です。

 

キャラソンメドレー

曲が流れ始めた瞬間「うわあぁぁぁ!!」とリアルに頭抱えてしまいました。キャラソン来るとは思ってなくて。

ロッコに乗って移動するメンバーに合わせてペンライトの色がどんどん変わっていくのがとってもきれいでしたね。それぞれのソロ曲が歌い終わったときにはSSAにきれいな虹が出来ていて、本当に圧巻でした。「なんだよ、こんなに簡単に虹は掛かるんじゃないか」と感慨深くなってしまいます。映像になったものを見るのが楽しみです。

 

ワグ・ズーズー

振り付けがとってもかわいいです。私の観測範囲の方は結構みなさんサビの振りコピができていて、踊りで一体になれた感じがしました。

「もし地図をなくしていても大丈夫 強く願えばたどり着けるよ不思議」

「いつも何度も思い出してね」

こんなに楽しい曲なのに、歌詞はとても心に染みます。

 

HIGAWARI PRINCESS

ついに聴けました!念願の7人バージョン!

絶対にやってくれると思っていたので、思わずガッツポーズが出ました。この曲、正直最初は全然刺さらなかったんですけど、何度も聴いているうちにいつの間にか大好きになっていました。例によってセンターステージが見づらかったので、映像を早くみたいです。

 

スキノスキル

この曲はほんとにはじめに聴いたときから大好きです。振り付けもとっても可愛いですよね。「スキノスーキール」の胸をドキドキさせているところがたまらん。ずっと田中美海さんを凝視していました。

 

僕らのフロンティア

水色→黄色の色変えは流石にツアーほど揃っていないような印象を受けましたが、水色の中に黄色が光る光景はとても幻想的で、美しかったです。

何度聴いても田中美海さんのラストのソロパートは震えます。この曲もアニメで最初に聴いたときは正直全然刺さらなかったのですが、いまとなっては大好きです。最後に聴けて本当に良かった。

 

7 Senses

公開リハーサルで「WUGちゃーん!」コールを観測して、「何それ!良い!」と思ったので叫ばせてもらいました。最後の最後までコールが進化し続けるワグナー最高です。

 

極上スマイル

高木さんがあまりにも盛大に歌詞を間違えてしまって、すべてを持っていかれました笑。位置的に全然見えなかったのですが、どんな表情をしているか目に浮かぶようで笑ってしまいました。そんなところも含めて彼女の魅力なのではないかと思います。

 

雫の冠

MEMORIAL衣装に着替えて一転、しっとりとした世界を作り上げます。ここからはもうラストスパートです。

 

少女交響曲

この曲が来るといよいよクライマックスという感じがしました。落ちサビ後の「You, Never never give up!」コールの、徐々に高まっていく感じが大好きです。曲中のコールもあんなに複雑なのに、いつもぴったり揃うワグナーが大好きです。

 

Beyond the Bottom

ついに来たか…!と思って直立不動で聴いていたところで、おや…?と思いました。ツアーで聴いたときほどの圧が無い。特に吉岡さんの歌唱から、あの魂を絞り切らしたような壮絶さが感じられませんでした。やっぱり仙台は超えられなかったか…と思っていたのですが、間奏で田中美海さんが「WUG最高~!」を放った瞬間、ハッとしました。

この歌唱は「神」として魂の叫びをぶつけているのではない。聖地SSA、I-1アリーナで、キャラクターと一緒に歌っているのだと。13000人の観客に楽しんでもらいたい、共にこのステージを「最高」のものにしたい、という想いが込められていたのだと。そう思うと、ラストのサビは聴き入るというよりも、ステージを楽しむことが出来た気がします。

 

海そしてシャッター通り

終演へのカウントダウン。新曲4曲が発表されたときから、ラストライブのこの場所にぶつけてきてくれると信じていました。仙台で披露されたときよりは冷静に聴けていたような気がします。

 

言葉の結晶

組曲として連続での歌唱となってしまったことで、あの表現力豊かな青山さんが、感情をゼロにして言う「聴いてください、言葉の結晶」が聞けなかったのは残念でした。それでも曲の頭、第一声が放たれた瞬間から世界が変わります。7人それぞれを照らし出す照明の演出。これまでのどの曲とも違う、凍りついたような歌声。曲調からは想像もつかなかった、静と動とを目まぐるしく行き来する壮絶なダンス。SSAの音響で響き渡る鼓動の音。そのすべてが全身に深く響き渡りました。

 

土曜日のフライト

ファイナル前の予習として、私はこの曲の歌詞を噛みしめることに最も時間を割いてライブに望みました。3月9日以降の彼女たちを歌ったかのような歌詞。今日、この場所でこの曲を歌うことにはとても大きな意味を感じました。

ここで放たれた田中美海さんの、感情のすべてを爆発させたかのような歌唱。ここまで全力でライブを楽しんできて、このタイミングまでほとんど泣かずにいたのですが、この歌唱を聴いた瞬間、涙が止まりませんでした。あれだけ自らの内側をさらけ出すことを避けてきた彼女が、仙台公演で漏らした「感情を歌にのせるのが苦手だ」というコンプレックス。その殻を完全に破り去り、「次のステージ」へと羽ばたいた彼女の歌声は、心の奥底まで響き渡りました。

 

さようならのパレード

フィナーレに相応しいこの曲で締めくくります。なんとか泣かずに聴けるように、と当日無限リピートして心を鍛えていたのですが、やはりだめでした。間奏で挟まれるWake Up, Girls!コール。一人ずつ終演の礼をして去っていく彼女たちを見送る拍手。Wake Up !のコールは、結局最後までは涙声でしか言えませんでした。

 

ステージから去っていく彼女たちを見送ったあと、休むこと無く「Wake Up, Girls!」のコールをはじめました。演者の表現の場であるライブに置いて、唯一観客が、ワグナーが主役となるのがこの時間。ありったけの力でコールを続けました。SSAというこの広い会場においても「Wake Up, Girls!」のコールは全く乱れることがありません。会場の心は完全に一つになっていました。

 

やがて照明の落ちたステージに何かが運び込まれてきました。

「イス」です。

この瞬間の胸の高まりと言ったらなかった。聴けずにずっと後悔していた、未練が残っていたあの曲が来る…!そしてWUGちゃん達が登場します。メンバーカラーのストライプ・水玉の衣装を身にまとい。そして流れ出す音楽。気分は最高潮です。

 

SHIFT

報われた。

報われた、と思いました。聴けなかったとは言っても一度生で聞いたことがありました。ANIMAX MUSIX 2018 YOKOHAMA。この当時、WUGの曲はそこそこ聴いてきたつもりでしたが、この曲は抜け落ちていました。結果的にラストシングルとなった、「スキノスキル」の「カップリング曲」。普通に考えたらフェスでやるような曲ではありません。この曲を知っていて、コールまで完璧に入れられるのは、ツアーに参加したワグナーだけだったはずです。それなのに、あの横浜アリーナの会場で、その日一番のコールが会場中に響き渡っていました。ワグナーに、してやられた。「畜生、お前らたちだけ楽しみやがって!」とものすごく悔しい思いをさせられたのです。

そんな想いもここに来てついに報われました。こんなのテンション上がるしか無い。セトリに入れてくれてありがとう!全力でコールを入れて、夢中ではしゃぎ回りました。これでもう悔いはない。

 

地下鉄ラビリンス

SHIFTが来たということは、絶対にやってくれると思いました。トロッコに乗って、地下鉄ラビリンス。SSAの地が、一気にHOMEになりました。WUGちゃんたちとの全力のラップバトル。こんなに楽しい空間はありません。SSAで初めてWUGのライブを見た方は、ここで「してやられた」のではないでしょうか。

こんなに楽しい時間もこれで最後。

 

TUNAGO

アンコールの最後にこの曲を持ってくることに、彼女たちが背負ってきたものの大きさを、彼女たちの意志を感じました。彼女たちが繋いできてくれた思いを、これからも引き継いでいかなければなりません。

 

WUGちゃんからワグナーへの手紙

ダブルアンコールの後、そしてWUGちゃんからワグナーへ手紙が送られます。全文がファミ通さんの記事にて公開されています。

 

www.famitsu.com

 

高木美佑さん

出だしからありがとうの連呼。これは流石にずるいです。もう涙が止まりません。

WUGを見つけてくれてありがとう

この言葉にとても重みを感じます。もう少し早く見つけたかった。でも、最後に間に合ってよかった。

 

山下七海さん

最後の最後にワグナーへ向けてのお手紙、という場でもななみんワールドは健在でした。それを笑いながら、半分泣きながら読む山下さん。あまりに愛おしくて言葉になりません。

 

田中美海さん

初めは元気よく読んでいましたが、途中、涙がこらえられなくなっていたところで、やはりもらい泣きしてしまいます。

最初は全然出来なかった、歌って踊るということ。いまでは武器にもなっていると思います。

武器になっているどころではありません。彼女のパフォーマンスはすでに他を寄せ付けない、圧倒的なものになっています。

私を信じて、ついてきてください!

との言葉。「一生ついていきます!」と心の中で誓ってしまいました。

 

吉岡茉祐さん

自分が死ぬわけじゃないのに、ひとりの人格がなくなる感覚。

私達にとってもWUGの解散はとてもつらいですが、彼女たちにとってのそれとは比にならないでしょう。キャラクターと共に歩んできた6年間。これからはそれぞれ別々に、一人の人間として歩んでいかなければなりません。

忘れないで。ここにWUGがいたことを。

そして、みんなの中でWUGという存在が、

ずっと先の何億光年も輝ける想い出になってくれていれば、

物語は続いていきます。

7人の物語はここで終わってしまうけれど、その軌跡は私達の、彼女たちの心の中でいつまでも輝き続けます。そして、その想い出がこれからの彼女たちの道を切り拓いていくのです。

 

永野愛理さん

いま気づかれなくてもいい。

5年でも、10年でも、20年先でも、

WUGってすごいグループだったと言ってもらえる自信があります。

彼女はなんてことを言うのでしょう。解散が発表されてからノンストップで駆け抜けたファイナルツアー。その過程で最高を更新し続け、最後にこのSSAの地に立ってなお、こんな言葉が出て来る。彼女たちの歩んできた道のりがいかに険しいものであったか、それが表れた言葉なんだと思います。

ごめんね、いままで見つけられなくて。

こんなにすごいグループ、今まで出会ったことがありません。

これから先も、きっと出会うことはありません。

 

奥野香耶さん

岩手県から来ました、奥野香耶です!」

その瞬間、審査員全員のペンが動いた。

「ワグナーへの手紙」としての最初の文章がこれです。一気に彼女の世界に引き込まれました。そんな出だしから、メンバーひとりひとりに対してコメントをしていく流れ。「来るぞ…来るぞ…」と思っていたら、やっぱり青山さんがオチに使われる。

彼女にはかないません。底が知れない、唯一無二の世界観を持った方だと思いました。

 

青山吉能さん

私はWake Up, Girls!というグループ全体に、「儚い」という感情を抱いてしまうのですが、青山さんは特にそれを強く感じさせるものがあります。

いつしか、WUGちゃんもワグナーも、

私にとって家族で、HOMEになっていきました。

WUGちゃんだけでなく、ワグナーさえも「家族」であると言った彼女。その家族と一緒に過ごす時間も今日限りです。

みんなの人生も、明日から第2章です。

それぞれの道を歩んでいく7人。私達も、前を向いて進んで行かなければなりません。

 

そしてダブルアンコール最後の曲へ続きます。

 

Polaris

数ある曲の中でも、やはりこの曲は特別です。

SSA直前のあるラジオ番組内*2にて、曲中、7人が円になって踊る振り付けに込められた想いについて語られました。観客に背を向けてメンバー同士見つめ合い、7人だけの世界がそこに出来上がる。私は、WUGちゃん7人が集まったとき、そこに作り上げられる世界観に得も言われぬ儚さを感じます。メンバーの間で交わされる、何気ない日常のやり取り一つ一つが、とてつもなく愛おしい。自分の孫を見ているような感じ、というのとも違う、もっとずっと尊い。例えば、身寄りのない少女達が当てもなくさまよい続けた結果、一つの場所に身を寄せ合い、互いに支え合いながらなんとか生き延びていく様を見ているような、そんな儚さを感じずにはいられないのです。だから、「なんとか支えてあげたい」「この子達が幸せになってほしい」「応援したい」という気持ちが心の底から湧き上がってきます。

Polaris曲中のこの円になる振り付けを見ていると、その世界観を強く感じます。「どうかこの7人が、いつまでも幸せでありますように。」

7人だけのものであった、この優しい世界はやがて、観客席にまで広がるようになっていました。7人が一列に並び、肩を組んで合唱する。私の隣だった男性客に目配せをすると、満開の笑顔で肩組みに応じてくれました。そうすると、逆側にいた女性客も、極上の笑顔でこちらに合図。そして観客も一緒になって大合唱。ああ、なんて幸せなんだ。この時間がいつまでも続けばいいのに。

 

曲が終わり、7人が去っていく。

観客席からは、鳴り止まぬ「Wake Up, Girls!」の声。これが本当に最後になる。ありったけの力で彼女たちを呼び続けました。

そして再び舞台に火が灯ります。

 

タチアガレ!

これが本当に、最後の曲。タチアガレ!で始まり、タチアガレ!で終わる。7人の始まりであり、終わりの歌。ただがむしゃらに、叫び続けました。

 

終演後

ライブが終わったら、どんな気持ちになっているだろう、と思っていました。

楽しかった。

楽しかった、という気持ちだけが残りました。なんてきれいな最後だったのだろう。彼女たちの勇姿を、笑顔で送り届ける事ができました。

 

ライブ後、Wake Up, Girls!として、最後の7人によるお見送り回がありました。

私達が見送られるのか、7人が見送られるのか。

最後になんと言葉を掛ければよいだろうか。

とにかく、ライブは最高に楽しかった。

気持ちがまとまらぬまま、彼女たちと対面しました。皆一様に、目に涙を浮かべていました。そうか。そりゃそうだよな。ステージの上ではあれだけ楽しそうにしていたけれども、最後のライブなのだ。悲しくないわけないじゃないか。

その表情を見た瞬間、言葉は一つしか出てきませんでした。

「ありがとう」

最高の笑顔を、感動を、想い出をありがとう。

 

そうしてしんみりとした気持ちでお別れをしようと思ったのですが、最後に待ち受けていた高木さんだけは、めちゃくちゃ笑顔で、こちらにブンブン両手で手を振ってくれました。なんだったら飛び跳ねていたような気もします。彼女だって絶対に泣きたかったはずなのに、最後は笑顔で見送らなきゃ!なんて思ってくれたのでしょうか。強い。本当に強い人だなと思いました。これからも彼女の笑顔は多くのひとを救っていくのでしょう。

 

本当に本当に、きれいな最後でした。どれだけ語り尽くしても足りない、辛い道のりを歩んできた彼女たちですが、最後はハッピーエンドで終われました。

 

これから私達も、人生第2章。前を向いて、進んで行かなければなりません。

この心の傷が癒えるのには、もう少し時間がかかりそうです。

 

 

*1:ANIMAX MUSIX 2018 YOKOHAMA

*2:3月6日 A&G NEXT BREAKS 田中美海FIVE STARS おまけ放送