2023年楽曲10選

対象範囲:2022年12月~2023年11月リリースの楽曲

 

その春、日記の続きから / キャル (CV: 立花理香)

作詞・作曲・編曲:瀬名航

 イントロからとんでもない"泣かせ力"を感じて、ここで一気に引き込まれます。リズムはとても軽やかですがそこに泣きメロが乗っかることで「悲しいこともあるけれど、それでも前を向いて歩いて行こう」的な雰囲気が感じられてとても感情が揺さぶられます。フェードアウトで終わるのも、この楽曲で受けた切ない感情が楽曲を聞き終えたあとも尾を引いて残る感じがあってとても好きです。

 

チェリーなシークレット / 星川サラ

作詞:やぎぬまかな
作曲・編曲:宮野弦士

 バキバキにおしゃれなサウンドに萌え萌えな歌声が乗っている曲が本当に好きで……。
 星川サラさんの声がかなり中毒性が高くて、一度聞いたら忘れられなくなってしまいました。サビ?のフレーズ頭で「どんどん」「ぜんぜん」「だんだん」のような言葉が繰り返される部分も聞いていて心地良いです。
 曲構成がよくあるA→B→C(サビ)という形ではなく、A→B→C→Dという感じでサビに当たる部分がC、Dの2段構えになっており、どんどん展開していく感じが聞いていて全然飽きないです。この曲のような”サビ2段構え構成”の楽曲は最近聞く機会が増えているように感じ、これからのトレンドになっていくのかな~とか思っています。

 

TRAVEL RIBBON / るか・りえ・みき

作詞:辻 純更
作曲・編曲:瀬尾祥太郎(MONACA)

 前向きで明るいサウンドがとにかく最高な楽曲。このサウンドのワクワク感は瀬尾さん、というかMONACA特有なものだな~と思っています。
 「ソドレミファミ」(移動ド)のフレーズが何度か出てくるのですが、ここがとても印象的で、「SHINING LINE*」を想起させます。こういった文脈めいたものを感じ取ってしまうと、「きちんとコンテンツを接種しなければ…!」の気持ちになりますね。(映画未視聴で大変申し訳ございいません…)また、これと対応するように「ソドレミファソ」というメロも繰り返し使われており、駆け上がるフレーズによってどこまでも前へ進んでいく気持ちにさせられます。
 コンテンツに深く触れていなくても一聴して「あ、これは半端な気持ちで聞いてはいけない曲だ」となる楽曲に偶に巡り会うことがあるのですが、この楽曲はそれを感じさせるものがありました。

 

消えないメランコリー / 夏川椎菜

作詞・作曲:やぎぬまかな
編曲:めんま

 シンプルにめちゃめちゃかっこいい!ライブで聞けるの楽しみだな~~~~~

むじゃきなきもち / 長瀬有花

作詞:ねこみ(cat nap) 
作曲:ねこむら(cat nap)
編曲:原田夏樹

 色々とへんてこな音が詰め込まれた音楽に長瀬有花さんのなんとも言えないむにょっとした感じの歌声が絶妙にマッチしており、唯一無二なサウンドを奏でています。かわいくて遊び心に溢れた感じがなんとも言えずクセになる楽曲です。「あれと これが ドッキングして yummy」の部分が本当に好き。
 長瀬有花さんはX(Twitter)のフォロワーさん経由で知ったのですが、最近とても活動の勢いを増しているように感じていて、来年あたりはもっと爆発的にブレイクしたりするんじゃないかと期待しています。ライブも見に行きたいな。

 

星座になれたら / 結束バンド

作詞:樋口愛
作曲:内藤英雅
編曲:三井律郎

 昨年大ヒットした「ぼっち・ざ・ろっく!」の楽曲。発売はギリギリ2022年ですがレギュレーション的に今回入れました。
 普段あまり歌詞を意識して楽曲を聞くことがないのですが、この曲はすごく耳に残りますね。「つないだ線 解かないで 僕がどんなに眩しくても」という歌詞なんて、オタクがついついあれこれ考察を立ててしまうキラーフレーズだと思います。
 冒頭のギターリフなんかも絶対「これ弾いてみたい!」ってなるし、本当にオタク心をくすぐる楽曲だなと感じます。

 

Love is a potion / harmoe 

作詞:山本メーコ(Hifumi,inc.)
作曲・編曲:佐高陵平(Hifumi,inc.)

 とにかく鳴っている音が全部気持ちいい!ぜひ爆音で聞きたい一曲です。harmoeは二人の歌声のハーモニーをかなり重視しているのかなと思うのですが、この楽曲はその声の楽曲へのハマり方がめちゃくちゃ絶妙だなと感じます。伴奏とボーカルという感じというよりは、声が周りの音と完全に”馴染んでいる”という感じで、このサウンド感はharmoeの大きな特徴だと思いますし、それを作り上げている佐高陵平さんも本当にいい曲を作るな~~って感じです。

 

TAILWIND / マチカネタンホイザ (CV.遠野ひかる) 

作詞:Ereca、Teje (MUSIC FOR MUSIC) 
作曲・編曲:Soma Genda (MUSIC FOR MUSIC)、Teje (MUSIC FOR MUSIC) 

 萌え萌えミュージックオブザイヤー受賞作。ただ萌え萌えなだけでなく、”内に秘める闘志”みたいなものも感じられる、非常に奥行きの深い楽曲だと感じます。それは歌詞の力強さもありますが、「Goin'on & on 」の部分の萌え低音だったり、ゆるラップからの「So let me run!」の部分の発音がやけにかっこよかったりなど色々な表情を見せてくれるからだと感じます。「えい、えい、むん!」は何回聞いても”うれしさ”がありますね。

 

Fleeting Time / 鬼頭明里

作詞:内田ましろ
作曲・編曲:田辺望

 2023年最も良いホーンの音。温かみのあるサウンドでゆったりと落ち着いた気持ちになれます。この曲みたいな感じのミドルテンポでハネたリズムでホーンがいい感じに鳴っているおしゃれポップな女性声優楽曲が世界で一番好きです。

 

天体図 / サンドリオン

作詞:やぎぬまかな
作曲:やぎぬまかな、パソコン音楽クラブ、phritz
編曲:パソコン音楽クラブ、phritz

 「星」や「宇宙」がモチーフの楽曲に惹かれてしまう体質なのですが、この楽曲はその中でも特に上質ですね。コーラスのハモり方が宇宙的(?)でとても好きですし、2番に入って音数がグッと減る部分も情感を揺さぶります。同じメロでもアレンジがどんどん変化するのでフルで聞いたときの満足度がとても高いです。この楽曲も”サビ2段構え構成”になっており、ここも聞いていて楽しいポイントだと思います。

2022年楽曲10選

対象範囲:2021年12月~2022年11月リリースの楽曲

 

どきどきアイデアをよろしく! / 潟女DIY部!!(稲垣好、市ノ瀬加那佐倉綾音和氣あず未高橋花林、大森日雅

作詞・作曲・編曲:佐高陵平

2022年最も良い曲。とにかくメロが良い。個性豊かなキャラクターの歌声が入れ代わり立ち代わり現れて、聴いていて本当に楽しい気持ちになれます。温かみのある空気感とノリの良さが最高な楽曲です。

 

満開スケジュール / 麻倉もも

作詞:オカダカナ  
作曲:渡辺翔  
編曲:星銀乃丈  

音像がとにかく好きな曲。クレジットは"Guitar & All Other Instruments:星 銀乃丈"となっているのですが、ギター以外は全部打ち込みってことなのでしょうか……本当に信じられないです。ちょっとくぐもっていて煙たい感じの空気感が本当に好き。麻倉ももさんのライブで生バンド演奏を聴けたのですが本当に最高の体験でした。

 

Pretty Please / 王雨嘉(CV:遠野ひかる)

作詞:安藤紗々
作曲・編曲:yuigot

にゃにゃにゃ にゃにゃにゃぁにゃん
にゃにゃにゃ にゃにゃにゃぁにゃん

最強萌え萌えソングがよ………………………………………

 

One Way / 佐伯ユウスケ

作詞・作曲・編曲:佐伯ユウスケ

鳴っているすべての音が完璧に噛み合ったリズムが気持ち良くて、聴いていると自然とノリノリになってしまいます。ちょっと力の抜けた感じの歌声も心地良い。同じ楽曲のキャラソンver.もあるのですが、そちらは男女ボーカルのハーモニーが美しく、また違った楽しみ方ができます。

 

いとおかし / Lantana(北守さいか、汐入あすか)

作詞:只野菜摘
作曲・編曲:田中秀和

萌え萌えソングその2。歌詞の中に「かし」という音が何度も出てくるのですが、そのたびに耳をくすぐられるような感覚になります。裏でずっと鳴っているぽわぽわした音がヘンテコで面白く、脳を狂わせます。

 

続く話 / せるふとぷりん(稲垣好、市ノ瀬加那

作詞・作曲・編曲:佐高陵平

鳴っている音一つ一つが楽曲の中に丁寧に飾り付けられている感じがとても美しく、心の奥に沁みわたっていきます。アニメのEDで聴いたときから「おっ」と思いましたが、フルで聴くことで本当に大好きになりました。すごく穏やかな気持ちになれる楽曲です。

 

AHAREN HEART / 水瀬いのり

作詞:やぎぬまかな
作曲・編曲:神前 暁(MONACA)

萌え萌えソングその3。神前さんのお洒落かわいい楽曲は本当に最高ですね。水瀬さんのささやきボイスがとにかく気持ちいい楽曲です。

 

Charm of Love / 天月-あまつき-

作詞・作曲・編曲:宮田'レフティ'リョウ

ハイトーンの男性ボーカル曲はあまり得意ではないことが多いのですが、天月さんは別のようで、いつも心地よく聞かせてもらっています。落ち着いたトーンのA、Bメロから、サビで一気に感情が開放される感じが最高にスカッとします。

 

作詞・作曲:colate

萌え萌えソングその4。電子音のわちゃわちゃした感じと、ななひらさんの甘々なボーカルの食い合わせが良すぎる。ウキウキごきげんになれるような楽曲です。

 

ときめきランデヴー / shami momo(吉田優子(小原好美)・千代田桃(鬼頭明里))

作詞・作曲・編曲:辻林美穂

かなり辻林さんのカラーが出ている楽曲。この空気感が本当に好きなので、キャラソンとしてこういった楽曲が聴けることが嬉しいです。辻林さんの作るキャラソンをこれからもたくさん聴いていきたいです。

2021年楽曲10選

レギュレーション

・2021年1月~11月にフル音源が一般流通された楽曲

今回は12月に発売の楽曲は対象外としました。次回もやるとしたら2021年12月~2022年11月までを対象にしようかなと思っています。

 

Congrats! / わーすた

作詞:園田健太郎
作曲・編曲:岸田勇気

わーすた 7th シングル『春花火』より。

とにかくリズムが気持ちいいです。イントロの時点で大好きだとわかってしまう曲。この曲の”気持ちよさ”の中でも、歌詞のリズム乗りの良さとヴォーカルのグルーヴ感が特に素晴らしいと感じます。歌唱力の高さが遺憾なく発揮された楽曲なのではないでしょうか。YoutubeにはLiveバージョンが公開されていますが生歌もめちゃめちゃうまいです。

どんなシチュエーションでの"Congrats!"なのかというのは色々と解釈の余地があるかと思うのですが、個人的にはなんとなく卒業式などのような「別れ」「旅立ち」の場面が浮かぶように感じました。寂しい気持ちもあるが、その気持ちは押しとどめて今はとにかく「おめでとう!」と言おう、みたいな感情の流れを感じて、つい心を動かされてしまう一曲です。

 

シアワセリクエスト / 東山奈央

作詞:矢吹香那
作曲:前口ワタル、矢吹香那
編曲:前口ワタル

東山奈央 5th シングル『冷めない魔法』より。

アコースティック楽器の響きがやさしく、心穏やかになれる楽曲です。一番のお気に入りポイントはサビで入ってくる男声のオクターブユニゾン。”サビ”というと楽曲の一番盛り上がるポイントですが、この楽曲においてはこのオクターブユニゾンの効果でより力が抜けてリラックスできるパートになっているように感じます。ちょっと心を落ち着かせて一息つきたいときにピッタリの曲だと思います。

 

今夜、ロマンチック劇場で / リルネード

作詞:nobara kaede
作曲・編曲:浅野尚志

リルネード 3rd シングル『夏のレコードがまわりだす』より。

リルネードさんはいかにもアイドルらしいキュートな歌詞をおしゃれな音楽にのせて歌う、というとても私好みの楽曲を数多く発表されていて、毎回リリースが楽しみなグループです。その中でも特に好みだったのがこの楽曲。決して音数が多いわけではないのですが、その分一つ一つの楽器の音が際立っていて、そのどれもがグルーヴィーで聞いていて本当に気持ちいいです。ベースの音がデカイのも良いですね。まだ行ったことはないのですが現場で聞いたらめちゃくちゃ気持ちよくなれそうです。もし生バンド付きでライブをやるようなことがあれば絶対に参加したいです。

 

プチプラEveryday / 杏・紗良 from STARRY PLANET☆

作詞・作曲・編曲:松浦雄太

TV番組「アイカツプラネット! 」挿入歌。

杏・紗良Verと栞・紗良Verがあるようなのですが、歌声がキュートよりのこちらのバージョンが個人的には好みです。楽曲自体がとにかくかわいくておしゃれ。聞いていると「自分の周りがかわいいものでいっぱいにに囲まれていて幸せ」みたいな感覚になれてしまうんですよね。「自分がかわいい女の子に変身した」みたいな感覚とも言えるかもしれません。2021年のベストアキシブ系楽曲。

 

コバルトの鼓動 / 諏訪ななか

作詞・作曲・編曲:OSTER project

諏訪ななか 1stシングル 『コバルトの鼓動』より。TVアニメ「バトルアスリーテス大運動会 ReSTART!」OPテーマ

ジェットコースターみたいな楽曲だなと思います。聞いたときに思わず「なんじゃこりゃ!」となってしまうような驚きがあります。メロもコードもどこへ行ってしまうのか全然予想がつけられなくて、どこをとっても刺激的。何度聞いても飽きません。

 

Life is サイダー / アネモネリア

作詞:宮嶋淳子
作曲:秋葉広大
編曲:小松一也

TVアニメ「ワンダーエッグ・プライオリティ」EDテーマ。

音色の透明感が本当に気持ちいいです。音楽でここまで「サイダー」を表現できるのすごい……。TVアニメ本編がかなり重たい内容だったのですがその雰囲気をスカッと晴らしてくれました。嫌なこと、落ち込むことがあったときにも、そんな気持ちは一旦忘れて気楽にさせてくれるような楽曲だと思います。

 

私たちはもう舞台の上 / スタァライト九九組

作詞:中村彼方
前奏作曲:本多友紀(Arte Refact)
作曲・編曲:佐藤純一(fhána)

「劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト」 主題歌。

グランドフィナーレ感が本当にすごくて、この曲を聞いただけで素晴らしい映画を一本見たあとの満足感が味わえます。この曲が流れるというだけで劇場版の成功は約束されているのでは?と感じてしまいます。本当に楽曲の素晴らしさだけで「絶対映画見に行きたい!」と思わされてしまったのですが、諸々あって恥ずかしながら結局まだ見られていません……。BDも発売されたようなので必ず見させていただきます。

 

真心に奏 / 土岐隼一

作詞:RUCCA
作曲:森本練
編曲:ミト(クラムボン)

土岐隼一 2nd シングル『真心に奏』より。TVアニメ「大正オトメ御伽話」EDテーマ。

基本的に女性ボーカルの楽曲ばかり聞いているのですが、この曲は好きすぎて例外的にめちゃめちゃ聞いていました。癖のない真っ直ぐな歌声で聞きやすいというところがあるかもしれません。とにかく聞いているときの多幸感が素晴らしいです。

ストリングスがかなり印象的に感じられる楽曲で、その音色が「平凡だけど素晴らしい日常」のようなものを演出しているように感じます。あとベースが動きまくるのが最高ですね。グルーヴ感がたまらないです。

 

いってきます / 春野瑞希(CV:星谷 美緒)

作詞・作曲:Akki

次世代ガールズバンドプロジェクト『タイバン!』より。

今年の12月に急にハマって聞きまくっていた楽曲です。この曲にハマった理由で一番中心にあるのは、ボーカル星谷美緒さんの声がすごく好みだったというところだと感じています。天性のあどけない声質が生かされつつもロリロリしくなりすぎないこのラインがすごく絶妙だと感じています。また、メロが本当に良いです。ブルーノートの使い方が本当に好き。

この楽曲は『タイバン!』プロジェクト休止のお知らせとともにYoutube上で公開されました。そんな背景を踏まえた上で楽曲を聞くと、より沁みてくるものがありますね。

いつかまた「ただいま」って言えるから 信じて、いってきます!

この、”いってきます!”のニュアンスが本当に絶妙で、聞いていて毎回心を掴まれます。

3分16秒という短い楽曲で、その短さが故に何度聞いてもどこか物足りなくて「まだ聞いていたい!」と思ってしまいます。

 

Precious / 長瀬麻奈(CV:神田沙也加)

作詞:PA-NON
作曲・編曲:田中秀和(MONACA)

IDOLY PRIDE イメージソング

コードの難解な響き、どこに行くのか予想のつかない不可思議なメロ、それでいて圧倒的に引き込まれてしまう楽曲に仕上がっている、とても田中秀和さん”くさい”楽曲だなと感じます。どこに連れて行かれるかわからない神秘的な響きに、幻惑を見させられているような感覚にさえなってしまいます。本当に美しい楽曲です。

 

 

楽曲10選は以上です。2021年はこれに加えて楽曲"100選"というものも考えていたのでプレイリストだけ貼っておきます。興味のある方は聞いてみてくださると嬉しいです。10選だとどうしても泣く泣く選外となってしまう曲がある中、100選というのは個人的に丁度いい量だと感じたのでできれば次回もやっていきたいと考えています。

 

i☆Ris LIVE 2021 ~storiez~に参加してきました

どんな気持ちで今日を迎えればよいかわかりませんでした。「この6人でi☆Ris」だと、ずっと思っていた。誰かいなくなるときは解散するときだと思っていたし、実際にメンバーもそう言っていた。なのになぜこの選択になったのかというモヤモヤがずっとありました。

何よりもさきさまの言葉が聞きたくて今日のライブに来たというところがあったのですが、さすがリーダー。おれたちが言いたかったことを全部代弁してくれた。ずっと一緒だったのに急に一人だけ辞めるだなんて、全然納得できない。それでも、わざわざサシ飲みをセッティングして、本音をぶつけて、その上で今の結論に至ったなら。それがさきさまの答えなら。もう受け入れて前に進んで行くしか無いんですね。

i☆Risって本当にすごいんです。もっと多くの人に知ってもらえるはずのものを確実に持っている。クボタも言ってたけどここで終わって欲しくない。このメンバーならもっとすごい景色を見せてくれるはずだと、どうしても期待してしまいます。

今まで付かず離れずのなんとも言えない距離感でやってきた6人だったけど、ずっちゃんが抜けてどういう形になっていくのかな。4月から始まるツアーで何を見せてくれるのか。期待半分、恐怖半分といった感じです。

上田麗奈 1st LIVE Imagination Colors が本当に良かった

本当にすごいライブを見せてもらいました。上田麗奈さんはもともと自分の世界をしっかり持っている方だと思っていましたが、それをきちんと形にしてくれるスタッフさんがいて、ライブという形で表現されるとこんなものが出来上がるのかと。CD音源だけでも上田さんの表現力は十分伝わってきていたのですが、そこにステージセット・演出が加わり、上田さんの身振り手振り、表情から指先に至るまで全身のパフォーマンスが加わったライブは圧巻。曲間に拍手を送るという行為すらためらわれるほどで、単に“楽しかった”とか“感動した”とかではなく、もっと深い。心の底から世界観が染み渡ってくるような体験をさせてもらいました。

 

ライブ前

ライブ当日は楽しみなのと緊張とで、家を出る1時間前くらいかすでに胃が痛くなっていた。

会場に到着し、開演前BGMはどんな感じなんだろうか、と思いながら入場したらすでに中が暗い。席の一部が青いライトで照らされ、ぽつりぽつりと雫が落ちるように和音を響かせるピアノの音。開演前からすでにライブは始まっていた。

会場諸注意アナウンス終わりの「それでは開演までしばらくお待ち下さい」という決まり文句の後で会場から拍手が起こった。そんな文化あったっけ?ここにいる人達がどれだけこのライブを待ちわびていたかを表しているようだった。

開演5分前くらいからだったか、BGMの雰囲気が少し変わり、明確に海の音を響かせ始めた。自然に静まり返る会場。そして流れ始める最初の曲。

 

海の駅

イントロ始まった時点でこのライブが最高のものになることが確信できた。紗幕が上がるときに足元に溜まったスモークが引っ張られて雫のようになっている様が“世界の終わり”みたいで鳥肌が立った。そこに一人ぽつんと立っている上田麗奈さん。導入としてこれ以上のものは無い。

 

この曲の後で少しだけMCが入る。正直、「あ、ここでMCあるんだ。」と思った。ライブ全部見てから思うと、最初の1曲が“アバン”で、次のsleeplandからが本当の物語の始まり、だったのかもしれない。

 

誰もわたしを知らない世界へ

このライブで一番印象変わった曲かもしれない。視界がぱっと開け、未来への希望に満ち溢れた表情でのびのびと歌う上田麗奈さん。美しすぎる。セットの頂上で光に照らされる上田麗奈さんやば……。こんなの“救い”じゃん。

 

花の雨

この曲を歌っているときの上田麗奈さんが一番“上田麗奈さん”って感じがする。自分で作詞した曲、自分が気に入ったというカントリー系の曲であるということも関係あるのかな。上田麗奈さん自身が語りかけてくれているような感じがすごくあって、その上田麗奈さんが目の前に実在している。そのことがたまらなく嬉しかった。花の雨~きみどりのChimaさんゾーンは本当に心が暖かくなった。

 

Falling

この曲で明確に世界が変わる。アルバムでも前半と後半を分けるのにかなり大きな役割を果たしていた曲だったけど、ライブでもすごくうまく使われていた。アルバムと違って上田麗奈さんの声が入っていない。そんなバージョンあったんかーいって一人で笑ってた。

 

ティーカップ

このライブのベストアクトを1曲選ぶとしたらこれ。歌いながら少しずつ感情のゆらぎが大きくなっていき、狂っていく。ラスサビなんて本当に苦しそうで、前後不覚になっているよう。「頼む……そのまま床に倒れ込んで気を失ってくれ……!」と思っていたら曲の最後、終わる直前についにしゃがみ込んでしまった。このときの興奮といったらなかった。

 

aquarium

ライブで「Ah」という1フレーズにここまで感情を爆発させられる人は上田麗奈さんしかいないのではないだろうか。

 

旋律の糸

この曲で笑顔なの怖すぎる。

 

Falling~Anotherまでは上田麗奈さんの「陰」の部分が凝縮されているようだった。歌を歌うというより自分自身がその曲になっている。上田麗奈さんが曲を歌っているのではなく、曲が上田麗奈さんの体を借りて私達との世界をつないでいる。音楽ライブではあまり経験したことの無い感覚だった。

 

アイオライト

いつか、また。からの流れでこの曲が来たときの開放感。ようやく息ができた。この曲は上田麗奈さん自身が歌っているという感じがした。

 

ワタシ*ドリ

音源と声の質感の違いを最も強く感じた。CD版は無邪気な風を装ってガードが異様に硬いという感じの声だったが、目の前で歌っている上田麗奈さんの声は少し艶っぽく、大人になった感じがした。
少し躓いてしまった部分があったのだが、この曲に関しては完璧に歌われてしまってはそれもちょっと違うような気がしたので逆にほっとした。

 

あなたの好きなメロディ

映画のEDを見ているかのよう。どの瞬間を切り取っても絵になる。

 

ここまでで本編終了。上田麗奈さんが舞台から消え、鳴り止まない拍手がアンコールになっていく……のだが、私はそれができなかった。何か違うような気がしてしまった。でもアンコールの拍手が無いとそれはそれで再登場する名目がなくなってしまいそうだしな~みたいなことを終わった後もずっと考えていた。ライブって難しい。

 

リテラチュア

アンコール明け1曲目に相応しすぎる。イントロで天から光が降り注ぐところは本当にそう!サビ前でぱっと世界が開けるところなんだよなあ。

 

Campanula

私はこの曲を自分の葬式で流してほしいと思った。

 

Walk on your side

最後の曲は絶対にこれしかない。生歌を聞いていて、この曲はいつか絶対生バンドで聞きたいと思った。バンドメンバーと目を合わせながら歌っているところが見たい。それこそ隣で一緒に歩いているような感じで。

 

以前上田麗奈さんがインタビューで「このライブが最初で最後だという気持ちでいてください」*1とか、「目標を達成したらアーティスト活動を終わるつもりだ」*2などというようなことを言っていたので、このライブでどんな発表があるのか本当に気が気ではありませんでした。実際に発表されたのは夏にニューアルバムが発売されるということ。(この大事な発表をしようとしたところでトチってしまうのが最高に上田麗奈さんという感じで本当に良かった。)少なくともまだ先の活動を見ていられる。隣を歩いていくことが許されるということがわかって本当に言葉にできないくらい嬉しかったです。

Empathyを聞いたときから思っていましたが、上田麗奈さんはライブをやってこそ真に輝くアーティストだということを確信しました。本人は乗り気ではないかもしれないですが、自分のペースでいい。数年に1度くらいでいいので彼女の中にある世界を私達に見せ続けてほしい。そう心から願わずにはいられないライブでした。

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*1:上田麗奈インタビュー|1人きりの戦いを終わらせて生み出した「リテラチュア」 (3/3) - 音楽ナタリー 特集・インタビュー

*2:何かのインタビューでそんなことを言っていた気がしたのですが該当記事が見つかりませんでした。記憶違いかも?

2020年にソロギターで弾いた曲

こんにちは。すまらぐと申します。アコースティックギターとソロギターが大好きです。

ギターを触り始めたのはもう何年も前ですが、2019年5月に思い切ってお高いギターを買って以来、それなりに真剣にソロギターに取り組んでいます。また、同じ2019年に耳コピのやり方を覚え、ソロギターアレンジというものにも取り組み始めました。そこで、2020年に弾いてきた楽曲を振り返ってみようかなと思います。

選曲基準ですが、とにかく好きな曲!……というよりは、思い入れの深いアーティスト・コンテンツに関連する楽曲からソロギターで弾けそうな曲を選んでいるという感じです。

 原曲のサブスクリンクを貼っておくので、知らない曲も聞いていただけると嬉しいです。

Goin'on / i☆Ris

youtu.be私が本当に大好きなコンテンツである「プリパラ」、そして「i☆Ris」への思いを込めて弾きました。プリパラ新作アニメ制作決定*1、本当に本当に嬉しいです。。。

そんなプリパラの楽曲でi☆Risが担当した主題歌、その中でも特に好きかつソロギターで弾きやすそうな曲ということでGoin'onをチョイスしました。

ソロギターアレンジに挑戦して2曲目の曲ですが、そこそこ無難にまとまってくれたのではないかと思っています。難易度的にも簡単で弾きやすい。

 演奏的には最後の最後でリズムが盛大に狂っててウケます。

 

ハートライン / Wake Up, May'n!

youtu.beWake Up, Girls!がMay'nさんとのコラボユニットとしてリリースした楽曲。Wake Up, Girls! FINAL TOUR - HOME - ~ PART Ⅲ KADODE ~ 宮城公演にて、永野愛理さんの企画コーナーにてWake Up, Girls!ver.として披露され、私にとって本当に大切な曲になりました。大千秋楽公演は今でも私の人生最高の時間として深く心に刻まれています。そんな大切な日から1年経った2020年2月24日に動画投稿。(KADODE Tシャツで撮れば良かった……)

どの楽曲も大切であることには違いないのですがこの曲に対する思い入れはかなり大きく、アレンジ及び練習にかなりの時間を費やしました。アレンジのラフが完成したのが2019年8月頃、録音には少なくとも120テイク以上を要したらしいです。

こだわりポイントとしては、サビ前のベースラインとストリングスの再現です。この2つの音のラインをしっかり拾い、かつ運指的にも無理なくまとめられたのではないかと思います(弾ききれてない音もあるけど。)Bメロもかなりお気に入り。

難易度的にはかなり難しく、正直今でもまともに弾けません。。。この動画がベストテイクです。 

 なんでWake Up, Girls!Ver.のサブスク配信無いんですか


オオカミブルース/大狼 ランカ(CV.木野日菜

youtu.be2020年私が最もハマったアニメである「群れなせ!シートン学園」のOPテーマです。本当にこのアニメが大好きで、最新話が公開されるのが待ちきれなくてこれまでの話数を何度何度もも見返すほどでした。アニメ作品のBDを全巻揃えたの、何年ぶりだろうか……。木野日菜さんは天才。

 もともと音数が少ない楽曲ですので、なるべく原曲の雰囲気を再現することを目指しました。一見簡単そうですが、ミュートや細かい運指等が意外と難しいです。アレンジ的にはかなりお気に入りの一曲。

 

夜空 / 鈴木みのり

youtu.be私と最も音楽的嗜好が合う女性声優こと鈴木みのりさんの楽曲です。北川勝利さん率いる生バンド編成で楽曲が披露される彼女のライブは、何物にも代えがたい至高の時間です。北川勝利さんが好きな方は鈴木みのりさんのライブに参加してみたほうが良いと思います。

鈴木みのりさん本人の「ヘンなことがしたい!」という精神は大いに共感できるものですし、高い能力を持ち合わせていながら自己肯定感が低いあたりも応援したくなるポイントです。

「夜空」はシンプルながら美しいメロディラインが際立つ名曲です。この曲が主題歌となったアニメ「恋する小惑星」も本当に素晴らしい作品でした…。

この曲はなるべくシンプルに、簡単に弾けるアレンジになるよう心がけました。個人的には一番弾いている曲かもしれません。メロが本当に良いのでシンプルなアレンジでも弾いてて気持ちよくなれます。演奏動画を見返すと簡単なんだからもっと上手に弾いてくれよと思ってしまいますね。

 

花の雨 / 上田麗奈

youtu.be私の2020年を一言で表すと「上田麗奈さんにハマった年」です。アルバム「Empathy」をきっかけに色々なラジオを聴き漁り、どんどん沼に沈んでいきました。

上田麗奈さんの曲を何か弾きたい」という気持ちと、「カントリーっぽい雰囲気の曲をスリーフィンガーっぽくソロギターで弾きたい」という気持ちを持っていたので、ニューシングルの先行配信としてこの「花の雨」が公開されたとき、「これしか無い!」と思いました。この曲が収録されたシングル「リテラチュア」の発売日である10月21日に動画投稿。

原曲自体スリーフィンガーのギター伴奏が曲全体の雰囲気を支えているような曲なので、ソロギターとかなり相性が良かったのではないかと思います。

演奏的には歌始まりの部分~伴奏が始まる所のリズム変化に苦戦し、最初は原曲に合わせたクリック音を聴きながら弾いていたのですが、最終的には何も聞かずに演奏しています。これまで上げた動画はすべてクリック音を聴きながら収録したものだったので、初めての試みではありました。これまで上げた動画の中では一番の自信作かもしれません。

 

丸の内サディスティック / 椎名林檎

youtu.beこの動画のみ、私がアレンジしたものではありません。ギタリストの井草聖二さん著「SOLO GUITAR NEXT GENERATION」に収録されているアレンジとなります。井草聖二さんは神。

私自身演奏もアレンジも実力がまだまだなので、スキルアップになればと思い取り組みました。この本には楽曲ごとに難易度がA~Cでランク付けされているのですが、これは最も難しいCランク。

テクニック的には低音側の弦を親指で叩いて打音を出すと同時に中指(等)で高音側の弦をストロークして音を鳴らす「ストリング・ヒット&ストローク」という技術が多用されており、これの習得が一つのテーマでした。実際にやってみるとこの技術自体より、ストロークしたときに余計な弦の音が鳴らないようミュートするのが難しく、かなりの苦戦を強いられました。特にサビ頭の部分はこの技術と同時にグリッサンドとミュートをやらなければならず、ものすごく大変でした。これらのテクニックを駆使しつつ、グルーヴ感を損なわないよう16分のハネのリズムを意識しながら演奏し切るのは本当に難しく、これが難易度Cか……となっていました。ちなみにこの曲もクリック音を聞かずに演奏しています。

2020年はじめに立てた今年の目標が、この曲を弾けるようになることでした。

 この動画で「弾けるようになった」と言えるかはかなり怪しいのですが、なんとか許してくれませんか……?


 以上6曲となります。まだまだ弾きたい曲は沢山あるのですが、いかんせん実力が全く追いつかず……。2021年は「いっぱい曲を弾く!」というよりは技術の向上に努めていきたいと思います。とりあえず次の目標はこの曲が弾けるようになることです。対戦よろしくおねがいします。

www.youtube.com

2020年楽曲10選

2020年もやっていきます。上半期10選はこちら。
2020年上半期楽曲10選 - すまろぐ

レギュレーション
・2020年にフル音源が一般流通された楽曲

Fancy Friday Night / 虹のコンキスタドール

作詞:nobara kaede
作曲・編曲:三好啓太

虹のコンキスタドール19thシングル『サマーとはキミと私なりっ!!』より。

アイドルソングらしい乙女の気持ちを表した歌詞を、バキバキにおしゃれなサウンドにのせて歌っているそのギャップにやられてしまいます。

サビのベースラインがI→IIIから半音ずつ上がってVIまで到達し、そこからまた半音ずつ下がっていくところがたまらなく好きです。「キミのとなりでHappy」で高揚した心が「あの子」からの着信で台無し!、というところと重なるかのようです。

要所で挟まってくる「シンデレラタイム回る長電(en) ホラー映画のペア券(en)」や「ドライブする週末(atsu) お揃いのTシャツ(atsu)」のような押韻もリズミカルで大変心地良く、何度でも聞きたくなる中毒性の高い曲です。

 

記憶 / イヤホンズ

作詞・作曲・編曲:三浦康嗣(□□□)

 

声優ユニットイヤホンズ」3rdアルバム『Theory of evolution』より。

「夢を見た」と朗読パートから始まるこの楽曲。はじめは劇の演出の一部のように挿入されていた効果音が次第にリズムを帯びていき、朗読はラップへとシームレスに繋がっていく。気づかないうちにこの楽曲の作る世界に没入せずに入られなくなっています。

「朗読」「ラップ」「歌唱」という要素が溶け合って一つになったこの楽曲は、”声優アーティスト”という枠組みの存在理由そのものであるといっても過言ではないでしょう。こういった楽曲がこの世に生まれてきたことに最大限感謝したいです。

楽曲単体としても素晴らしいですが、MVの完成度も異様なくらい高く、こちらも必見。また、この楽曲が収録されているアルバム『Theory of evolution』では1曲目の「記録」からこの「記憶」へと繋がる構成となっており、この流れで聞くのもおすすめです。


NEO SKY, NEO MAP! / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

作詞:畑 亜貴
作曲:小高光太郎UiNA
編曲:小高光太郎、谷 ナオキ

TVアニメ「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」EDテーマ。

無限の未来を感じさせる荘厳なイントロから幕開け。Aメロの四分で刻まれるドラムはその未来へと一歩一歩着実に進んでいく様を表しているようです。そしてBメロでキーがB→Cと半音転調し、サビ前一小節溜めがあってC→Dへと飛び出す部分は、気持ちの高まりとともに未来へ一気に駆け出していくかのよう。サビ終わりの「また夢が見たいんだ 見たい、見たいんだ!」は溢れんばかりの感情が読み取れ、歌詞を読んでいるだけで泣けてきてしまいます。

TV尺だけでも素晴らしい完成度ですが、フルも素晴らしいんですよね…。Dメロでリズムが変わる所があまりにも好きすぎる……。

”まだ見ぬ未来への希望”というものをそのまま表現したような楽曲です。完全神曲

 

花は折りたし梢は高し / 夜叉姫神

歌:さくら (CV: 長縄まりあ)
作詞・作曲・編曲:164

メディアミックス企画「バンめし♪」、 『バンめし♪ ふるさとグランプリ ROUND2 ~夏の陣~』より。

和テイストのサウンドにどこか切なさを感じさせる雰囲気が漂い、音色からだけでも夏祭りの情景が目に浮かぶようです。長縄まりあさんのボーカルがまた絶妙ですね……。

曲中何度も繰り返される「Tu Ru Tu Ru Tu Tu Ru Tu Ru Tu」のフレーズが良いアクセントになっており、この曲の中毒性を増しています。曲のラストでまたこのフレーズに戻ってきますが、キーは短三度上に転調しています。これはやがて終わってしまう「君」との時間を惜しむ気持ち、「今日はまだ帰らないの」という心の叫びを表しているかのように感じました。

夏の夜に聞くのにぴったりな、美しくも切ない楽曲です。

 

追憶のアリア / Blanc Bunny Bandit

歌:吉廻千代 (CV: 高橋未奈美)
作詞・作曲・編曲:辻林美穂

メディアミックス企画「バンめし♪」、 『バンめし♪ ふるさとグランプリ ROUND2 ~夏の陣~』より。

 美しく神秘的で、触れたら壊れてしまいそうな繊細さを感じるサウンド。内省的でどこか幻想的な歌詞と高橋未奈美さんの透明感のあるボーカルも相まって、キャラクターの精神世界に入り込んでしまったかのようです。

イントロから楽曲全体を通してストリングスが印象的に使われており、この音が楽曲全体の世界観を包み込んでいるように感じられます。水の中を漂っているかの浮遊感が本当に心地良い。

静かに心を落ち着かせたいときに聴きたい、そんな一曲です。

 

ここからは上半期10選にも入れた楽曲となります。

キミのラプソディー / Mashumairesh!!

作詞・作曲:Wiggy
編曲:三谷秀甫

 TVアニメ「SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!!」EDテーマ。

 圧倒的キャッチーさとエモさが共存した大名曲。2020年のアニメソングと言えばこれ!


恋する私カラー / 安野希世乃

作詞:安野希世乃
作曲:戸嶋友祐
編曲:倉内達矢

TVアニメ「アルテ」EDテーマ『晴れ模様』カップリング曲。

穏やかな晴れた日に広い公園を散歩しながら聞きたい曲No.1。

 

ALIVE / RYUTist

作詞・作曲・編曲:蓮沼執太

RYUTistの4thアルバム『ファルセット』より。

イヤホンズ「記憶」と同様に世界観への引き込みが凄い楽曲。こちらはどちらかというとヒーリング音楽といった感じです。聞いているだけで最高に気持ち良くなれる。

 

hello new pink / 伊藤美来 

作詞・作曲:ゆいにしお
編曲:水口浩次

TVアニメ「プランダラ」OPテーマ『Plunderer』のカップリング曲。

伊藤美来さんのこういった落ち着いた大人っぽい楽曲が大好きです。この調子で来年からもよろしくお願いいたします。

 

あまい夢 / 上田麗奈

作詞・作曲:ORESAMA
編曲:小島英也

上田麗奈アルバム『Empathy』より。

2020年はこの楽曲、このアルバムをきっかけに上田麗奈さんにハマり、様々なコンテンツに触れることとなりました。上田麗奈さんの楽曲制作チームは最も信頼している楽曲制作チームです。アーティスト活動いつまで続けてくれるのかな……。

 


2020年はSpotifyを本格的に使い始めて、本当に沢山の音楽に出会えた年となりました。その分、10曲を選出するのが本当に大変で……。選びきれなかった候補曲を含めたプレイリストも載せておきます。大体40曲くらい。

なるべく食わず嫌いせずいろいろな曲を聞いていこうと意識した年でしたが、結局何度も聞いていたのは可愛らしい女性ボーカルの楽曲ばかりでした。これはもうそういう"性"なので仕方ないですね…。改めて楽曲におけるボーカルの重要性を実感しました。

良かった曲は良いと発信していきたいのですが、なかなか言語化するのは大変で、結局今年は10選記事を2つ書くにとどまってしまいました。来年はもっと好きを形にして発信していけたらなと思っています。