2020年楽曲10選

2020年もやっていきます。上半期10選はこちら。
2020年上半期楽曲10選 - すまろぐ

レギュレーション
・2020年にフル音源が一般流通された楽曲

Fancy Friday Night / 虹のコンキスタドール

作詞:nobara kaede
作曲・編曲:三好啓太

虹のコンキスタドール19thシングル『サマーとはキミと私なりっ!!』より。

アイドルソングらしい乙女の気持ちを表した歌詞を、バキバキにおしゃれなサウンドにのせて歌っているそのギャップにやられてしまいます。

サビのベースラインがI→IIIから半音ずつ上がってVIまで到達し、そこからまた半音ずつ下がっていくところがたまらなく好きです。「キミのとなりでHappy」で高揚した心が「あの子」からの着信で台無し!、というところと重なるかのようです。

要所で挟まってくる「シンデレラタイム回る長電(en) ホラー映画のペア券(en)」や「ドライブする週末(atsu) お揃いのTシャツ(atsu)」のような押韻もリズミカルで大変心地良く、何度でも聞きたくなる中毒性の高い曲です。

 

記憶 / イヤホンズ

作詞・作曲・編曲:三浦康嗣(□□□)

 

声優ユニットイヤホンズ」3rdアルバム『Theory of evolution』より。

「夢を見た」と朗読パートから始まるこの楽曲。はじめは劇の演出の一部のように挿入されていた効果音が次第にリズムを帯びていき、朗読はラップへとシームレスに繋がっていく。気づかないうちにこの楽曲の作る世界に没入せずに入られなくなっています。

「朗読」「ラップ」「歌唱」という要素が溶け合って一つになったこの楽曲は、”声優アーティスト”という枠組みの存在理由そのものであるといっても過言ではないでしょう。こういった楽曲がこの世に生まれてきたことに最大限感謝したいです。

楽曲単体としても素晴らしいですが、MVの完成度も異様なくらい高く、こちらも必見。また、この楽曲が収録されているアルバム『Theory of evolution』では1曲目の「記録」からこの「記憶」へと繋がる構成となっており、この流れで聞くのもおすすめです。


NEO SKY, NEO MAP! / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

作詞:畑 亜貴
作曲:小高光太郎UiNA
編曲:小高光太郎、谷 ナオキ

TVアニメ「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」EDテーマ。

無限の未来を感じさせる荘厳なイントロから幕開け。Aメロの四分で刻まれるドラムはその未来へと一歩一歩着実に進んでいく様を表しているようです。そしてBメロでキーがB→Cと半音転調し、サビ前一小節溜めがあってC→Dへと飛び出す部分は、気持ちの高まりとともに未来へ一気に駆け出していくかのよう。サビ終わりの「また夢が見たいんだ 見たい、見たいんだ!」は溢れんばかりの感情が読み取れ、歌詞を読んでいるだけで泣けてきてしまいます。

TV尺だけでも素晴らしい完成度ですが、フルも素晴らしいんですよね…。Dメロでリズムが変わる所があまりにも好きすぎる……。

”まだ見ぬ未来への希望”というものをそのまま表現したような楽曲です。完全神曲

 

花は折りたし梢は高し / 夜叉姫神

歌:さくら (CV: 長縄まりあ)
作詞・作曲・編曲:164

メディアミックス企画「バンめし♪」、 『バンめし♪ ふるさとグランプリ ROUND2 ~夏の陣~』より。

和テイストのサウンドにどこか切なさを感じさせる雰囲気が漂い、音色からだけでも夏祭りの情景が目に浮かぶようです。長縄まりあさんのボーカルがまた絶妙ですね……。

曲中何度も繰り返される「Tu Ru Tu Ru Tu Tu Ru Tu Ru Tu」のフレーズが良いアクセントになっており、この曲の中毒性を増しています。曲のラストでまたこのフレーズに戻ってきますが、キーは短三度上に転調しています。これはやがて終わってしまう「君」との時間を惜しむ気持ち、「今日はまだ帰らないの」という心の叫びを表しているかのように感じました。

夏の夜に聞くのにぴったりな、美しくも切ない楽曲です。

 

追憶のアリア / Blanc Bunny Bandit

歌:吉廻千代 (CV: 高橋未奈美)
作詞・作曲・編曲:辻林美穂

メディアミックス企画「バンめし♪」、 『バンめし♪ ふるさとグランプリ ROUND2 ~夏の陣~』より。

 美しく神秘的で、触れたら壊れてしまいそうな繊細さを感じるサウンド。内省的でどこか幻想的な歌詞と高橋未奈美さんの透明感のあるボーカルも相まって、キャラクターの精神世界に入り込んでしまったかのようです。

イントロから楽曲全体を通してストリングスが印象的に使われており、この音が楽曲全体の世界観を包み込んでいるように感じられます。水の中を漂っているかの浮遊感が本当に心地良い。

静かに心を落ち着かせたいときに聴きたい、そんな一曲です。

 

ここからは上半期10選にも入れた楽曲となります。

キミのラプソディー / Mashumairesh!!

作詞・作曲:Wiggy
編曲:三谷秀甫

 TVアニメ「SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!!」EDテーマ。

 圧倒的キャッチーさとエモさが共存した大名曲。2020年のアニメソングと言えばこれ!


恋する私カラー / 安野希世乃

作詞:安野希世乃
作曲:戸嶋友祐
編曲:倉内達矢

TVアニメ「アルテ」EDテーマ『晴れ模様』カップリング曲。

穏やかな晴れた日に広い公園を散歩しながら聞きたい曲No.1。

 

ALIVE / RYUTist

作詞・作曲・編曲:蓮沼執太

RYUTistの4thアルバム『ファルセット』より。

イヤホンズ「記憶」と同様に世界観への引き込みが凄い楽曲。こちらはどちらかというとヒーリング音楽といった感じです。聞いているだけで最高に気持ち良くなれる。

 

hello new pink / 伊藤美来 

作詞・作曲:ゆいにしお
編曲:水口浩次

TVアニメ「プランダラ」OPテーマ『Plunderer』のカップリング曲。

伊藤美来さんのこういった落ち着いた大人っぽい楽曲が大好きです。この調子で来年からもよろしくお願いいたします。

 

あまい夢 / 上田麗奈

作詞・作曲:ORESAMA
編曲:小島英也

上田麗奈アルバム『Empathy』より。

2020年はこの楽曲、このアルバムをきっかけに上田麗奈さんにハマり、様々なコンテンツに触れることとなりました。上田麗奈さんの楽曲制作チームは最も信頼している楽曲制作チームです。アーティスト活動いつまで続けてくれるのかな……。

 


2020年はSpotifyを本格的に使い始めて、本当に沢山の音楽に出会えた年となりました。その分、10曲を選出するのが本当に大変で……。選びきれなかった候補曲を含めたプレイリストも載せておきます。大体40曲くらい。

なるべく食わず嫌いせずいろいろな曲を聞いていこうと意識した年でしたが、結局何度も聞いていたのは可愛らしい女性ボーカルの楽曲ばかりでした。これはもうそういう"性"なので仕方ないですね…。改めて楽曲におけるボーカルの重要性を実感しました。

良かった曲は良いと発信していきたいのですが、なかなか言語化するのは大変で、結局今年は10選記事を2つ書くにとどまってしまいました。来年はもっと好きを形にして発信していけたらなと思っています。